シネマと宝塚と音楽と

宝塚・音楽・映画・時々ジャニーズ

カンパニー/Baddy(2018 月)チャレンジングな内容。良い

見た。月組。お芝居もショーもチャレンジングな公演でした。

 
カンパニー
垢抜けないタイトルやなぁとか思っててすみません。おもしろかったです。原作ものだったんだな。
現代の日本企業とバレエ団というタカラヅカ的には珍しい舞台設定。
ベルばらのような古典的演目を継続する一方、現代的な新規性も取り込んでいく、、芝居の筋と「タカラヅカの本公演でこの芝居をやる」という状況が、メタ的な構造になっていた。クロスオーバーは昔からタカラヅカが得意とするところですもんね。
 
バレエ団の内幕、シビアなお金の話もなかなか攻めている。娘役に「あなたの遺伝子が欲しい」と言わせるあたりも攻めてるんじゃないでしょうか。
たま様のスーツ姿にビジネスリュックは良かった。背広が似合うなたま様。
劇中のアイドルグループ「バーバリアン」が超絶イケメン揃いでご馳走さまなのだが、いつも揃ってステージ衣装なのが笑った。
 
Baddy
こちらもダイバーシティジェンダーレス、国際社会における正義の在り方など、コメディ仕立てだけどずっしりした内容のショーだった。
一番印象的だったのは、ラインダンスのあたり、チャピちゃんを中心に怒りを叩きつける女性たち。ストレートな怒りの表現は、特に娘役にとってはあまりなかったのではないか(お芝居ならともかく)。
実社会でも女性の怒りは男性に比べてひどく叩かれたり、揶揄されたり、ネガティブに取られがちだ。このシーンは私にはとても意味のあるシーンに感じられました。皆さんどうだったんだろう。
 
たま様の黒髪短髪にベロアっぽいスーツが非常にカッコよかった。
美弥るりかさんはすっかりお色気担当だな。こちらは長髪が良く似合って、たま様と良い対比。
輝月ゆうまさんが最後までずっと宇宙人メイクなのが衝撃。いつ取るんだろうと思ってたら、大階段の男役群舞からフィナーレまでやりきったので嘘やろと。ただ、最後の方はあまり気にならなくなってくるので慣れってすごい。
そして、暁千星さんが可愛いくて可愛くてたまらんかったです。ほんと可愛いなこの人。
 
それにしても、もしタカラヅカシティが首都になったら、国歌は「スミレの花咲く頃」お札の柄は小林一三先生と春日野八千代先生で決まりですね。
イメージ 1
やっぱりタイトルはダサいと思う。ごめん。