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柚希礼音さんのこと

そろそろくるとわかってはいたことだが、柚希礼音さんの退団発表はやはり大きい。

昨今多いすっきりナチュラル美少年タイプの男役とは一線を画す、こってり濃厚な男役芸。
ダイナミックでパワフルで、昭和の香りが残る、これぞ宝塚という華やかさを持つトップスター。
均整のとれた長身から繰り出す超絶かっこいいダンスといい、
可愛い顔から想像もつかないディープなオカマ声の歌唱といい、
見るほどに魅力的な男役さんだ。
記者会見で大きな目を潤ませるちえさん。
改めてこの人の背負う重責を、ごく僅かではあるがわかるような気がした。

トップスターはいわば座長、あの大劇場の客席を、連日埋めなければいけない。
ひとりでやってるわけではないが、トップの背負うものは大きい。
人気があれば、その分アンチも多いものだ。
芸もあり華もあるちえさんには、難易度の高い仕事が多く割り当てられていたと思う。
そしてそれらをきっちりとこなし、実績としていった。
どの世界でも、エース級は大変だ。「出来て当たり前」が評価のデフォルトになるし
またきっちりとやるもんだから、さらにハードルはあがっていく。
ましてや、ちえさんは宝塚100周年の顔だ。
そのプレッシャーはそりゃもうもの凄いだろう。
ちえさんお体に気をつけて、男役最後の日までよい日々を過ごされますよう。

そんなちえさんのかっこよさに想いをはせつつ、
大劇場で食べたオムライスと星組デザート。
チョコレートカップは無糖の生クリームとブラウニーで甘過ぎなくてなかなか美味しい。
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