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壮一帆さんラストデー「前田慶次/MyDream TAKARAZUKA」(2014 雪組)

ありがとう壮一帆

パブリックビューで見てきました雪組千秋楽。
壮さんは就任期間こそ短かったが、いい作品に恵まれたトップらしいトップさんだったと思う。どれも作品自体のクオリティが高くて、しかも壮さんの魅力が炸裂していた。
振り返ると、うまい役者さんだったのだな、としみじみ感じる。
「ベルばら」のフェルゼン、「若き日の唄は忘れじ」の文四郎、「Shall we ダンス?」のヘイリー、「心中恋の大和路」の忠兵衛、そして、前田慶次
昨今、映画やお芝居でもなかなか滅多にお目にかかれないような快男児の役で、馬上で見栄を切る姿は役者絵のようだ。壮さんにしかできないはまり役だった。頬骨が高いきりっとした顔立ちが、時代劇に実に映える。
 
サヨナラショーの男役トップはなんであんなにかっこいいのか。今さら落ちてしまうではないか。
壮さん、白い衣装が異常なまでに似合い、涼やかな立ち姿が本当にかっこよく、組子と客席を包んであまりある大きな包容力に痺れた。「100」ならぬ「SO」の人文字にぐっとくる。壮さんらしく、最後まで笑顔で明るいサヨナラショーだった。
 

ありがとう未涼亜希

また、今回は8人の退団者がいらっしゃるわけだが、未涼さんのご挨拶で一際、客席のすすり泣きが大きかった。
組子をぐるりと見渡し、晴れやかな笑顔で「私が組に残せるものがもっとあったかもしれない。力不足で申し訳ない」その言葉にもう号泣。
まっつさん。歌よし芝居よしそしてキザリも決まるという、昭和の古き良き宝塚の香りを残す、貴重な男役さんだった。
 
そしてあゆっちとまっつさんが二人して壮さんへの愛を叫び、「私が一番壮さんを愛している」「いーや世界一壮さんを好きなのは私」と競い合う姿に、客席は泣きながら大笑い。
 

ありがとう愛加あゆ

最後まで娘役を全うしたあゆっち。男役を輝かせる娘役芸の、ひとつの完成系を見せてくれた。
壮さんから「ついて来てくれてありがとう」と声をかけられ、思わず顔を背けて嗚咽するあゆっち。二人きりでステージにたち「結婚したてのカップルみたいな気分」という壮さんの言葉に「ひぃあああ‼︎」みたいな変な音が出ていたあゆっち。
クールビューティなルックスと裏腹な、豪快でおおらかな壮さんに、子犬のようにまとわりつきつつ、落ち着いた包容力も感じさせるあゆっち。
もう結婚しちゃえよと思うくらい、ずっと見ていたいような見事なコンビ芸だった。
 
 
壮さん、あゆっち、そして雪組の皆様、おつかれさまでした。いいステージをありがとう。
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でもさパブリックビュー用パンフ1000円て高くないか?買うけど。買っちゃうけど。