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NOBUNAGA<信長> -下天の夢-/Forever LOVE!!  千秋楽中継

最後の100周年トップ、龍真咲さんの勇姿をTOHOシネマで鑑賞。
サヨナラショー&挨拶までたっぷり5時間!
 
お芝居、おもしろかったです。
織田信長は偉大だけどいい人ではない。ドラマティックでかっこいいが、やることがえげつない。
才能の塊だけどエクストリームすぎるので、共感しづらいキャラクターだし。ほぼ同時代のチェーザレ・ボルジアにちょっと似てるんだよね。残酷さやスケールの大きさ、美人の妹を利用し尽くしたところも。
恐れられ尊敬されても愛されていたとは言えない信長役で退団って所に、龍さんの凄みを見た思い。
まさおさんはキラキラ愛くるしいルックスなのに、孤独な異邦人の役が似合った人だと私は思う。天下人の孤独やいずれ部下に倒される運命が、重圧の中で戦うトップ男役の姿と重なってジンとした。
まさおさんの歌は癖が強いようでいて歌詞が聞き取りやすいので、歌が良かった。
娘役さんたちの見せ場が多いのも個人的には好き。月娘たち、戦国の強い女を演じて魅力的だ。
 
ショーの中詰のアドリブで、組子を並べて最後の説教をし出すまさおさん。
このくだりがまた長い!おもしろい。最後までサービス精神たっぷりのショースターだ。
サヨナラショーも挨拶もカラリと明るく、ジョークで盛り上げる姿は立派だ。
ちゃぴちゃんと珠城さんが泣いても、まさおさんは涙を見せず、笑顔。
萌花ゆりあさんは寿退団とのことで、組長さんからアナウンス。
「本人の了解を得て発表します、、まいまい、結婚いたします!」客席、大いに沸く。
「また、本人の了解を得て発表します、、まさお、結婚、できませんでした!」客席、もっと沸く。
まさおさん「これやりたかったのー」とご満悦。
観劇されていた萌花さんの婚約者は、真っ白の客席の中、青いジャケット姿で超めだってたらしく、まさおさんに叱られてた。
いやー温かくいいご挨拶でした。飛鳥さんも長きにわたる組長のお勤め、本当におつかれさまでした。
 
それでも最後の最後、まさおさんひとり銀橋での挨拶で、正確には失念してしまったが
「こうしていつもみなさんを笑わせるのは、本当の自分を見せないための鎧だったかもしれない」、、そんな意味のことを真顔で語るまさおさんの姿は、私にはハッとするくらい感動的だった。
組の頂点に立つトップは、鉄のメンタルでないと務まらない重責なんだろう。
トップさんの去り際は、本当にいろんなことを教えてくれる。
龍さん、おつかれさまでした。素敵な舞台姿をありがとうございました。