シネマと宝塚と音楽と

宝塚・音楽・映画・時々ジャニーズ

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

殉情ー春琴抄よりー(2002 雪組)

佐助:絵麻緒ゆう 春琴:紺野まひる 他 大谷崎の名作「春琴抄」のミュージカル化とは。。 タカラヅカってほんとチャレンジングな劇団だ。 純愛というにはあまりにも妖しい支配と被虐の物語、 ほとんどSM関係に近い愛をスミレコード的にどう表現するのか、興…

ロミオとジュリエット(2013 星組)

ロミオ:柚希礼音 ジュリエット:夢咲ねね ティボルト:紅ゆずる(A)真風涼帆(B) 台風だし家にこもってひとりロミジュリ祭りを開催中。 星組初演、月組再演に続いて星組再演verのA・BをBlu-ray鑑賞。 muremoira.hatenablog.com まず、率直な感想として、…

ロミオとジュリエット(2012 月組)

ロミオ:龍真咲 ジュリエット:愛希れいか ティボルト:明日海りお 星組初演に続いて、月組を鑑賞。星の感想はこちら。 muremoira.hatenablog.com そして月組再演はというと、星組の荒々しさと比べてヴェローナの町がスマートで小綺麗に感じた。 龍さんとい…

男役ダルマが好きだ!

男役の女装が好きだ。独特の魅力がある。 特にダルマ。中でも黒! そう、男役の黒ダルマこそ正義! フェアリーなタイプより、バリバリの特濃男役ほど、いい。 いつもはスーツに覆われている脚線美。隠しても隠しきれない男らしさ。 女性美とは何か、脳が一瞬…

asian winds!(2005 花組 )

出演:春野寿美礼、ふづき美世 他 私は宝塚育ちなので、子供の頃は宝塚ファミリーランドにイヤというほど通っていた。 動物園と遊園地と植物園が一気に楽しめるいい行楽地だった。 特に私が好きだったのは、「大人形館」世界はひとつ~♪という例のアレ、 ゴ…

ロミオとジュリエット(2010 星組)

ロミオ:柚希礼音 ジュリエット:夢咲ねね ティボルト:凰稀かなめ 2013年再演のBlu-rayも購入しました。よかったねぇ。 muremoira.hatenablog.com 改めて初演を観る。 誰もが知っている、あまりにも有名な物語のロックオペラ。 イギリス人作家が書いたイタ…

グレート・ギャツビー(2008 月組)

ギャツビー:瀬奈じゅん デイジー:城咲あい ニック:遼河はるひ スカステの好企画「I Love 宝塚」で、紅ゆずるさんが「好き!いい!好きよ!!!」と 絶叫していたのが、このギャツビーを演じる瀬奈じゅんの背中芝居。 わかる。超わかるわ紅子ちゃん。 ほん…

ノバ・ボサ・ノバ(2011 星組)Sinner manのカタルシス

ソール:柚希礼音 エストローラ:夢咲ねね オーロ:紅ゆずる 柚希礼音さんは言わずと知れた宝塚きってのダンサーで、 目下トップ・オブ・ザ・トップといったところ。 身体バランスも美しく、かなり大柄な人なのに、 私にはなぜか敏捷な小動物みたいなイメー…

ザ・クラシックー I love chopin(2006 宙組)

出演:貴城けい、紫城るい 他 クラシック音楽がテーマなのに笑かしシーンの多いショーだが、蘭寿とむ至上主義の私にとって、蘭寿様のピンスポから始まるこのショーはごちそうさまでしたと言わざるをえない。 オープニングのベートーヴェン、銀橋の中央に若々…

エリザベート考・あるいは悪魔の花嫁とストーカー

初演の雪組エリザベートが神がかり的に凄かった件を前回書いたが muremoira.hatenablog.com 「人間の娘に恋をし誘惑する死神」というと、ある漫画を連想する女性も多いに違いない。そう、傑作オカルト•サスペンス•ホラー連作漫画「悪魔(デイモス)の花嫁」…

エリザベート(1995 雪組)

トート:一路真輝、エリザベート:花總まり、ルキーニ:轟悠 かつて、初演の95年雪組バージョンを大劇場で見た。 今更何言ってんだ、って感じだが、これがもの凄くよかった。 なんせ、キャストが神がかっていた! 一路真輝さんは素晴らしく歌がうまくて演…

この人を見よ!北翔海莉というタカラヅカの至宝

私は現役ジェンヌの中では蘭寿とむ様を偏愛しているわけだが、他にも大好きなジェンヌさんたちがいる。 北翔海莉さん。 この字面を始めて見たとき、なんか演歌歌手みたいだなぁと思ったものだ。 その名と、舞台上のやけに歌の上手い二枚目が結びついたのは、…

愛と革命の詩、Mr.Swing!(2013、花組)

アンドレア・シェニエ:蘭寿とむ マッダレーナ:蘭乃はな ジェラール:明日海りお 劇場でクリアファイルもらいました。 東京公演観劇。大劇場で見たので二回目。 オペラを題材にした悲恋物語だが、アンドレアはインテリ詩人で静の男なので、むしろ世の矛盾に…

マルホランド・ドライブ(2001)とLAの泣き女

監督:デイヴィット・リンチ 出演:ナオミ・ワッツ、エレナ・ローラ・ハリング (以下ネタバレ含みます) 前回の続き。 タイトルが示すとおり「マルホランド・ドライブ」はハリウッドの夢だ。 あまたの若者たちがスターを夢見てこの地を訪れる。 栄光を掴む…

マルホランド・ドライブ(2001)

監督:デイヴィット・リンチ 出演:ナオミ・ワッツ、エレナ・ローラ・ハリング 他 とにかく死ぬほど見た。いや現在進行形で今も時々見る。これから先も繰り返し何度も見るだろう。 何度見ても切なくて悲しくて震える。そして、なぜか心が浄化されたようにな…

銀ちゃんの恋(1996、月組)

銀四郎:久世星佳、小夏:風花舞、ヤス:汐風幸、橘:樹里咲穂 CSの録画を何度も見てしまう。何度見ても号泣。名作だ! つかこうへいの原作がとんでもなくいい、という大前提はあるもののよくもまあこれを宝塚の舞台にかけたものよ。 タカラヅカって偉大なる…

蘭寿とむ様退団の件

ついにきましたね(T ^ T) いずれ来るとわかりきっていることではあるが、やはり動揺を隠せない。 あなたがいたから、宝塚の面白さに開眼した。 あなたの踊る姿に、一瞬で恋に落ちた。 そんな花組の蘭寿様が見られるのも来年まで。 来るべき宝塚100周年に花道…

娘役、女役というフィクション

タカラヅカといえば男役。 男役芸が特殊技能である件は言うまでもなく、様々な研究もされている。 世界に2つとない、至高の芸術であるのは間違いない。 だが、実は女役のほうが男役以上によりフィクション度が高い、と私は感じる。 「夢の男」と対をなす「…

ある日突然ヅカに落ちた件

私は兵庫県宝塚市、しかも宝塚大劇場の徒歩圏内に生まれ育った。 町には公演ポスターがあふれ、電車に乗れば宝塚の中吊りだらけ、グレイの制服に身を包んだ音楽学校の生徒さん達や、なんなら現役ジェンヌにも遭遇する、そんな環境にいたのだ。当然、観劇した…

はじめまして

とにかく好きなものについて書きます。個人的偏愛の軌跡です。どうぞよろしく!