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宝塚・音楽・映画・時々ジャニーズ

ルパン三世/ファンシー・ガイ!(’15 雪組)

もうびっくり。傑作です。
ルパン三世御一行がフランス革命時代にタイムスリップして大活躍
、、ってそれだけきくと心配になるようなアホみたいな設定、
そのうえアニメそのまんまのコスプレ。
大丈夫か?と一瞬思うが、それがまさかのウェルメイド。
原作ファンなのか、いつもより男性客が多かったのが印象的で、
幕間、客席に漂う「おもしろかった!」という満足げな温度感が嬉しい。

チギさまのルパンが、原作のイメージそのままに、しかも美しい。
手脚が細くてガニ股で、ちょっと猫背のシルエット。
ラスト、後ろ姿でぴょんとジャンプする姿がかっこよすぎて震えた。
次元も五右衛門もかっこいいし不二子ちゃんかわいいし
(大湖せしるさんの胸元、シャドーは足してるものの自前の谷間が。鼻血)
咲妃みゆちゃんのアントワネットも驕慢さと素直さが出ててよかった。

そして、夢乃聖夏さんが熱演する銭形のとっつぁん。
小柳先生をして「世界中でも屈指の再現度」と言わしめた完成度の高さ。
製作発表のときは、宝塚最後の役が銭形警部ってどうなんだ、とちょっと思っちゃったけど
さすが俺たちのともみん。
ぶっとんだ役でも決して悪目立ちせず、舞台を引き締め、
出て来れば必ず笑いをとり、決めるとこではびしっと決める。

また、望海風斗さんのカリオストロ
そんなに出番が多い役ではないが、キャラクターのいろんな面を見せてくれて
だいもん様は歌もいいがお芝居もいいね。
個人的には、チンピラ彼女とのしょうもない破れ鍋綴じ蓋カップル感が好き。

ストーリーもめちゃくちゃなようでちゃんとまとまってるし、
何よりもあの名曲、ルパンのテーマを生オケできくと、テンションあがるわそりゃ。
名作誕生だが、演者を選ぶから、再演はなかなか厳しいかもしれない。
これはぜひ多くの人に見てもらいたい舞台ですね。

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本日のお土産。録画もばっちり残っているが、だいもん様のブリドリ。