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白夜の誓いーグスタフⅢ世、誇り高き王の戦いー/PHOENIX宝塚!!(2015 宙組)

本年1回目の観劇です。

サヨナラ公演のトップ男役ってほんとかっこいい。
凰稀かなめさんの頭身バランスには、生で見るたびにいつも驚く。頭が小さくてすらっと長身で、あんな人が普通に会社にいたりしたら浮きまくるんだろうな。
美形のりかさん、美咲凛音さんもクラシックな容貌で、コスプレものがとっても似合う。
 
グスタフⅢ世という人は「文化王」と呼ばれたスウェーデン・アカデミーの設立者。
また、あのフェルゼン伯爵の君主でもある。演劇やオペラが大好きで自ら俳優もやってたそうな。
肖像画を見る限り、なかなかの美形だ。こんな感じのお衣装あったよね。
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王には、王妃との不仲説、そして同性愛者の噂もあったらしい。
劇中、りかさんてば嫁さんほったらかしで、緒月遠麻演じるヤコブとのBL感が半端ないわけだが、わりと史実に寄せてるのかも。
 
私が思わず涙したのは、みりおんの王妃。
自ら望んだわけでも望まれたわけでもない政略結婚に、王族の義務としてコミットしただけ。
でもグスタフの人柄や国を思う志を知り、いつしか夫として愛するようになる。(ただ夫は妻の献身に感謝こそすれ、彼女を愛してはないんだなこれが(涙))
そんな孤独な王妃の姿が、トップ娘役という難しい立場に重なって、ぐっときた。
国のためならぬ組のため、ほとんど接点のない上級生と組むことになったり。
うるさがたのファンからは小姑のような視線でチェックされたり。
思い起こせば、トップコンビなのに濃厚にからむ役柄が少ないお二人だった。
だから、りかさんの「これが私の王妃です」のセリフに私は泣いちゃったよ。最後に「これが私の相手役、宙組のトップ娘役だ」と改めて宣言しているようで。
近頃、娘役さんの佇まいや演技にぐっとくることが多いです。