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1789 (2015 月)でちゃぴちゃんにノックアウト

まずは声を大にしていいたい。
 
ちゃぴちゃん好きやあああ~~~!!!
 
ああもうなんて可愛いくて凛としてかっこいいの。
あのマカロンのようなピンクとブルーと白のお衣装とかつら、あれが似合ったうえに
キュートさだけでなく威厳を出せるなんて、素晴らしい女優ですよほんとに。
 
トップ娘役が龍真咲さんと絡まないというめずらしいキャスティングだが、だいたいフランス革命を舞台にすると、アントワネットが主役にならざるをえないんだよね。
(あの『ベルサイユのばら』だって、通して読めば主役はどう考えてもアントワネットだ)
王妃がゴテゴテした贅沢な姿から、だんだんシンプルな装いになっていくのがブルボン王朝の衰退と彼女の人間的な成長をあわらしている。
フェルゼンの申し出を断り、国王とともにフランスで死ぬことを選択したアントワネットのシルバーグレイのドレス姿の、なんとすっきりと美しいことよ。
ちゃぴちゃんの鼻水を垂らしながらの絶唱にぐっときた。
そして前から思ってたが、ちゃぴちゃん、あんなに華奢なのに、お胸がきれいなんだよねぇ。コルセットの締め付けのせいもあるが、自前のきれいな谷間についオペラをロックオン。いいもの見せてもらいました。
 
つい愛希アントワネットを追ってしまうのだが、その他も、全編とおして曲がかっこよくて『エリザベート』とも通じる、民衆の怒りのパワーは迫力があった。
美城れんさんのルイ16世もいい味出してたなぁ。美弥るりかさんと兄弟ってのは無理があったが。
あ、美弥さんもよかった。美弥さんの悪役はもっと見たい。
 
また、龍さんは主要人物の中では最下層の役。
ロベスピエールらインテリ革命家とも違うし、パリっ子でもないし、もちろん貴族でもない。
でも『PUCK』もそうだったが、「ここではない、どこかから来た人」「異邦人」を演じるとき、まさおさんはひときわ輝くと、私は思う。
若々しくて、フレッシュで、そして何とはなしに孤独を感じさせる。
そんなよそ者でもあるロランが、民衆のため、バスティーユに真っ先に切り込んでいく。
「主役が話の本筋とあんまり関係ないやないか」とちょっと拍子抜けした思いで観ていたけど、改めて考えると、いい話だわね。
 
そして、東宝版では花總まり様がアントワネットをされるそうではないか。
これは見に行かざるをえないでしょ。
日本一の女王役者、お花様のアントワネットも楽しみ。