シネマと宝塚と音楽と

宝塚・音楽・映画・時々ジャニーズ

グランド・ホテル/カルーセル輪舞曲(2017月)

あけましておめでとうございます。今年初観劇は月組

正月の大劇場はいいですね。華やかで清々しい。

イメージ 1
グランド・ホテル
ガルボの古い映画も面白かったが、タカラヅカ版もステキでした。アール・デコは宝塚の舞台と相性いいんだよな。お衣装や舞台装置のムードもバッチリ。
宝塚の舞台には珍しく転換がほぼない、限定された空間の中で物語が進む。
ホテルはいろんな人が行き交う人生の縮図。運命の明暗が同じ場所で錯綜する。
生まれる命もあれば、去る人もいる。絶望から立ち直る人も、栄華から転落する人も。
決してスカっと明るい話ではないけれど、とってもいいドラマだと思う。ラストシーンの回転ドアジーンとした。
 
演者の皆さんが全員よくて、さすが「芝居の月組」、中でも愛希れいかさんの存在感が素晴らしすぎた。ガルボよりチャピちゃんのグルシンスカヤの方が好きだわ私。
全ての動きが流麗で、すでに若くはないバレリーナの貫禄たっぷり。それでいて可憐で美しい。ちゃぴちゃんの舞台上の身のこなしだけで、ずっと見ていられる。
また、珠城りょうさんの男爵も颯爽として立ち姿が本当にかっこよかった。
なんとまあスーツの似合うことか。男らしくて呑気そうなところが、後半の悲劇を際立たせる。
美弥るりかさんも素晴らしかったし(メガネとパーマ!可愛い・・・)
華形さんのスケベ親父もよかった。夏美さんも相変わらず渋く締めてくれる。
あと、ふだん手越くん似と言われている暁千星さんの黒髪ボブの女装姿、なぜか満島ひかりさん似だったわ。この役も難しいお役でしたね。
ルーセル輪舞曲
新生月組のレビュー。これも私、好きなショーでしたよ!
正統派。ザ・タカラヅカなシーンで臆面もなく畳み掛けてくるあの感じがいい!好き。
私は従来月組のショーでは、娘役を主に見ていたのだが(月娘は主張があっていいのだ)今回、珠城さんを中心に、男っぽい男役のダンスが際立っていたと思う。
テキーラのシーンの投げキッスは卒倒モノだし、正統派黒燕尾の群舞も美しく、トップコンビのデュエットダンスは安定感があって伸びやか。
朝美絢さんの異常なまでのきらめきにもノックアウトされた(なにあの人の輝きは。何なの一体)。
もちろん月娘のかっこよさも相変わらずで、これも大好物のタコ足ドレスによる娘役群舞も。
お正月から良い公演だった。
ちなみに、横の席でご覧になっていたお姉さん二人は美弥さんファンらしく、美弥さんが格好良くキメるたびに小さくハイタッチしてたのが実にいい光景でした。
 
イメージ 2
来場者プレゼントの絵葉書。お土産の人形焼、久しぶりに食べたら美味い