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ドント・ブリーズ(ちょっとだけネタバレ)

多分今年最後の映画は、「ドント・ブリーズ

ホラーは好きだけど、大音量の映画館で見るのはちょっと苦手だ。
でもこの映画、評判がすこぶるいいのでつい見てしまった。

空き巣の若者3人組が、大金を持っているという噂の一人暮らしの全盲老人宅に忍び込んだら、この爺さんが元海兵隊の殺人マシーンで、あっというまに形勢逆転。
暗闇の一軒家の中で、超絶強い爺さんに追い詰められる恐怖の一夜が、半端なく怖い。
老人は目は見えないものの聴覚が鋭く、わずかな呼吸音も聞き逃さず銃をぶっ放す。
家中に武器を仕込んである上、素手でも余裕で人を殺せる腕力の持ち主。
対して、貧しさから抜け出したい一心で泥棒やってる若者たちが不憫に見えてくる。
この辺までは予告編でもわかってたストーリーだけど、物語が進むとさらにこの老人の秘密が明らかになって恐怖倍増。
 
この老人、めちゃくちゃなようで実は言うことなすこと妙に筋が通っていて、そこがしみじみ怖い。怖いし、気の毒でもある。
そもそも、娘さんが交通事故で亡くならなければ、普通に穏やかな老後を過ごした人なのかも。
女性監禁、強制妊娠という鬼畜っぷりの動機が哀れにもおぞましい。
 
また、泥棒側の女の子は、悲惨な生活から幼い妹を救い出すためにお金が欲しくて必死だ。
それはわかるんだけど、この子の状況判断がいちいち間違っていて、ちょっとイラつくんだよなー。一刻も早く逃げなきゃいけない場面で、なぜか足を止めて捨て台詞吐いたり。
極め付けは、狂犬病持ってそうな猛犬から逃げて車に立てこもる「クージョ」みたいなシーン。車の外にお金入ったバッグを落としちゃったもんだから、どうしても拾いたくて何とか犬をトランクに閉じ込めようとするんだけども、、
車に乗ってて、しかもキーもちゃんとあるんだから、とりあえず車発進して犬追っ払うなり轢くなりしてからお金を拾いに戻ればいいんじゃないの?
もしかしてワンちゃんを傷つけるなんて絶対イヤ、と言う愛犬家だったのか。
 
短尺だけどすごく集中するので見終わってぐったり疲れた。
あの爺さんが戻ってきそうで超怖い。とってもおもしろかったです。