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タカラヅカ・スペシャル2015 中継@お台場メディアージュ

年末の締めくくり、タカスペの中継をお台場で。
お台場とタカラヅカって似合わないなと思いつつ、これを見ると年の瀬の実感がわきますね。
退団を発表したばかりの龍真咲さんがフィーチャーされ、同期のチギ様が何かと補佐していた印象。
本来お祭り野郎のミチコさんは、上級生ながらトップとしては歴が浅いからか、4組中最下級生トップのまぁ様と共にやや控えめだった?(さすが歌では要所でバシッとミチコさんが決めてたけど)
 
今年のパロディコーナーは、宙と雪が良かった、と思います。
 
星組
次郎吉と大海賊とガイズのミクス。ちょっと散漫だったなぁ。
せっかくミチコさんと紅子さんがいるんだから、もっと本格的な宴会芸を見せてもらいたかった。
しかしミチコさん紅さんの着流しはかっこよく礼真琴ちゃんのやさぐれ愛人役もさすがのクオリティ。まさこさんの「花札やろうぜ」も相変わらずクレイジーでかっこ良かったし。
 
宙組
「王家に捧ぐ校歌」エジプト高校のガリ勉くんがエチオピア高校アイーダちゃんに恋をする。
なかなか出来が良かった。パロディはあれこれ詰め込みすぎずに、ネタを絞った方がいいのかも。みりおんちゃん始め、娘役さんたちがのびのびしてる。
思えば、凰稀かなめ様は男役トップでありつつ本人が「姫」な人だったので、娘役トップとしては立ち位置が難しかったのだろう。
まあ様の場合は、みりおんちゃんを姫ポジションに置くタイプの相手役さんだから(どっちがいい悪いではなく)かなりカラーが違って見える。
 
雪組
星逢一夜をベースに、カポネやらルパンやら。
陸奥に永蟄居した晴興、そのまま青森県警で窓際役人を続けているという身も蓋もないパロ。憎まれ役の損な役回りを押し付けられたことを根に持ち、しかもええかっこして村人の罪をかぶっちゃったことを後悔している晴興さんがリアルだ。
カポネの扮装のだいもん様と酒をあおってお互い辛かったね、と愚痴る姿。
酔ってネクタイを緩めるだいもん様の破壊力。ああもうその姿だけでご飯何杯でもいける。チギ様の顔芸がすごい。劇団一と言っていい美貌なのに思い切り笑いに走れるチギ様、素敵よ。
 
月組
カメ押し、プラス1789。最後のタカスペがカメで良かったんでしょうかまさおさん。
「これがタカラヅカ人生の集大成と思われたら困る」「女役同士の争いはタカラヅカでいちばん醜い!」とかなかなか刺激的なセリフ。
ちゃぴちゃん始め、月も娘役さんたちがいい。娘役が元気な組は好きだ。
まさおさん、ショースターだよな。組子いじりも客いじりもうまい。
特別ファンではないものの、卒業となると、寂しい。
 
専科コーナー
轟悠様がオイディプス王を琵琶法師で。そしてみつるさんが水戸黄門に。
「この紋所が目に入らぬかあ!」「はいりません(盲目だから)」これTVじゃできないネタだな。
短い尺だったが、タカラヅカの名作のあらすじを立て板に水の物凄い早口で要約説明するという、舞台人としての専科の技をさりげなく見せてくる作品。
 
その他、印象に残ったシーンは、TAKARAZUKA夢眩をだいもん様が歌ってくれたこと。アホほど通った蘭寿様の退団公演。当時のときめきが一瞬にして蘇るとともに、現役ジェンヌで最も胸をつかまれるのはだいもん様だと再認識。
なんだろう。もっとかっこいい男役さんはいる気がするんだけど、だいもん様、好きなんだよな。
 
今年も皆様お疲れ様でした。来年もタカラヅカを愛し続けます。タカラヅカ・フォーエバー♪