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バードマン(2015)


アカデミー賞作品だけに、地味目の内容ながら、けっこうな満員でした。おもしろかったよ!
 
(最近のノーラン版も悪くないけど、私は断然バートン版が好きだな。特に「バットマン・リターンズ」は大傑作だ)
そして私の最愛映画のひとつである「ジャッキーブラウン」の刑事役も好きだった。おじさんになったなぁ、、しみじみ。
 
そんな元・バッドマンのマイケル・キートンが、虚実皮膜の元アメコミヒーロー役者を演じる。
他の役者さんも、実際の役者人生とかさなる役が多くて泣かせる。
ナオミ・ワッツはやっとこさチャンスを掴んだ苦労人の売れない女優役。唐突な女同士のラブシーンは、彼女の出世作マルホランド・ドライブ」オマージュだろうな。
天才役者だけどめちゃくちゃなエドワード・ノートンも元・ハルクだし、エマ・ストーンスパイダーマンの彼女だし。ナオミ・ワッツって何かヒーローもの出てたっけ、、「キング・コング」出てたけど)
 
話題の、まるで1カットのように見える撮影はすごかった。
カットが割れないので緊張感があって、マイケル・キートンのテンパり方にシンクロしてしまう。
奮い立ったと思えば、自信を失ったり。
やることは山積なのに次々とトラブルが起こり、それでも幕は開く。
若くなくても、もう一度、飛べる。
軽く楽しめつつ、感動的ないい映画でした。