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雪組公演「星逢一夜」が素晴らしすぎる

再び雪組観劇、e+貸切。チギ様「私もe+会員です!」とのこと。何のチケット買うのかしら。
 
初見のときより一層感動してしまった。
お芝居が傑作なのはもうわかってるんだけど、改めてみると本当によくできている。
源太の土下座だけではなく、同じシーンの繰り返しが何度も出てきて、それぞれの意味合い、人物の境遇の違いが泣かせる。
晴興が村を出る
1度目は跡取りとして江戸へ向かう時。迷う晴興の背中を、泉が押す。
2度目は、永蟄居のため陸奥へ赴く。行けば二度と帰れない。泉は必死に引き留める。
晴興と泉と小太刀
江戸へ向かう晴興が、泉に形見として渡した小太刀。
年月は流れ、その小太刀で泉が晴興を刺そうとする。
帰郷した晴興と泉の邂逅
源太との祝言前、泉は晴興に再会し動揺する。
源太と結ばれ子持ちの主婦になってから、再び晴興に出会う。
三日月藩」の晴興が、月蝕をぴたりと当てる。
出世のきっかけであり、悲劇の始まりでもある。このために、大好きな星空をろくに見られない生活になっちゃうんだもんね。
一揆
最初は泉や源太の父たちが、次は源太たちが戦い、死ぬ。
村祭り
1度目は泉の母が握り飯を村のみんなに配っている。
2度目は、かつての母と同じ理由で寡婦となった泉が配っている。
三角関係
泉・晴興・源太のトライアングルと、晴興・吉宗(大義)・三日月藩(私的生活)のトライアングル。
晴興が運命を諭される
まだ少年の日、母に藩主の子としての責任を問われる。これはまだ希望のある話だけど
愛する村の一揆を前に鈴虫さんから「これがあなたの運命だ」と言われるシーン、、つらい(涙)。
晴興が吉宗にカカシと呼ばれる場面
運命的なシーン。晴興と吉宗の出会いの時と、別れの時、吉宗は愛情を込めてカカシと呼ぶ。
晴興の立ち回り
1度目は、少年の日の晴興が泉や源太のため、水泥棒と戦う。
2度目は、一揆の首謀者である源太に自らとどめを刺す。
 
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まだある気がするが、ざっと思い出してもこれだけあって、全部、ちゃんと意味が込められている。
ラストシーンはムラでみたときと違って子供たち大集合で、客席を向いて夜空の星をみている。「ごちそうだな」の場面のセリフもちょっとかわったね。
 
「星は凄いのぅ。きれいで、人の役に立つ。星は美しくて優しいのぅ」
 
チギ様のセリフを聞いて、それって宝塚のことだなと思った。
美しくて、ときに人を救ってくれる宝塚。好きですタカラヅカ