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リリーのすべて(2016)

 
妻帯者でありながら女性として生きることを決心する夫と、悩みぬいてすべて受け入れる妻の愛の話。
素晴らしかったですよ!
エディ・レッドメインの女性に変化していく様がすごい。名優だなあ。
エディの女装はごついんだけど、仕草や表情がエレガントでセクシー。
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きっかけは、画家のゲルダが夫アイナーに女性モデルの代役を頼んだこと。
ストッキングとヒールを身につけ、ドレスを体に当てて何かを感じるアイナー。
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芸術家夫婦はノリがいい。
ゲルダはあくまでも遊びのつもりでアイナーに女装させ、パーティーに参加する。
恥ずかしがりつつまんざらでもないアイナー=リリー。
パーティではベン・ウィショー演じるイケメンにナンパされて唇を奪われる。
夫が男とキスしているところを見て呆然とするゲルダ
自分のジェンダーが女であることに本格的に気づくリリー。
 
このリリーさんは、子供の頃から性自認は女性だったけど
本心を押し隠して男性として家庭を持った。でもやはり女性として生きたかった。
妻のことは心から愛している。でも性的に愛せなくなっていく。
こういう人は実はたくさんいるんだろうと思う。
生涯気づかないまま、人生を終える人も。
実話ベースなのでしょうがないけど、ハッピーに終わってほしかったなあ。
 
私の知人にもいる。
子なしの中年夫婦だったが、夫がリリーと同じくトランスジェンダーだった。
結局離婚して、彼は手術を経て女性として生きている。元妻との関係は旧友のように良好だそうだ。
まだまだ差別と偏見は多い。でも昔よりは部分的にでもよくなっているのだろう。
 
ところで、リリーの初恋相手ハンス役のマティアス・スーナールツさん。
画廊オーナーには不必要な胸板の厚さ。オールバックだとほんとプーチンに似てる。
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Qことベン・ウィショーと、いつもよりプーチン似のマティアスさん。ハンサム2人。