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ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA(2017星)

日曜にみてきました。HPみるとチケットにやたら余裕あるようで心配だったけど、この日は立ち見が出ててほっとした。。
以下少しネタバレ。
 
映画界内幕ものとしては「ラストタイクーン」なんかも過去にありましたね。
本作は実在の人物名が色々出てくる。音波みのりさん演じる女優の役名は「レーニ・リーフェンシュタール」だが、リーフェンシュタールは優秀な映画監督で、ヒトラーに気に入られてナチのプロパガンダ映画やオリンピック記録映画撮った人ですね。お芝居だと「イマイチ才能のない女優の卵」みたいな感じだったけど。
あと、芝居でボロクソ言われてた、フリッツ・ラング監督の「メトロポリス」はおもしろい。古いけど。
ドイツ映画の数多の才能(その多くがユダヤ系)が、ナチスの迫害によってハリウッドに流れたそうで、ラング監督も然り。(そういえば、お芝居の中でも映画関係者役は黒髪が多く、金髪が少なかったような気がする)
紅ゆずるさんのテオ・ヴェーグマンという役名。これは架空の人物だろうが、ラング監督の夫人で脚本家のテアさんと関係あるのかな・・
 
好きなシーンは、紅さんが女優に具体的なアドバイスをするところ。業界もののおもしろさ。(メイクに赤紫で陰影を出せ、とか、少し目線をずらして白目にライトを当てろ、とか。プロっぽい)
また、影の使い方が昔の映画っぽくておもしろかった。例えば陰謀を巡らすシーンでは、セットにくっきり禍々しい人影を映すライティングで、演者よりむしろその影に目がいく。
逆に「ん?」となったシーンは、ラスト近くSSを振り切るくだり。走って逃げ切ったみたいでちょっと無理あるよな。。
そして、ジョセフィン・ベイカーはあっさり退場だったので、夏樹さんのダンスをもう少し見たかった。
 
その他
  • 天寿光希さんの老け役、素晴らしい
  • ゲッペルス夫人を演じた白妙なつさんが短いシーンなのに印象的。良かった
  • 礼真琴さん、芝居もショーも素晴らしい
  • 七海ひろきさんの美貌が冴え渡る
  • とにかく、礼さんと七海さんが並んでると華があって大変幸せな気分になる
 
この日は大阪ガスのカーボン・オフセット公演だったので、ラストに紅さんの挨拶があったのだがカミッカミ。しかしアドリブでフォローし笑いに転嫁するあたりは、さすが紅子さんでした。
 
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ショーも大変綺麗でした