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ファントム(2018雪)改めて考えたらキャリエールが酷すぎる

雪組ファントム行ってきました。歌のうまいトップコンビで聴ける幸せ。

本当、望海風斗さんの歌はずっと聴いていられる。
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癖のある役を演じたら絶品ののぞ様。ファントムはハマり役だ。
真彩希帆ちゃんのクリスティーヌ、清らかで可愛い。
 
しかしクリスティーヌよ。我からしつこく頼んどいて、いざエリックの顔見たらギャーギャー喚いて逃げるクリスティーヌよ。
何回見てもひどすぎる、、、涙
また顔見る前の丁寧な前振りが効いてるんだこれ。「愛があれば」とかなんとか。
エリックの絶望の慟哭が本当に胸が痛くて、涙がでた。このシーンののぞ様、素晴らしい。
ただ当たり前だが、のぞ様のエリックは「顔に傷のある超絶美しい人」なんだよね。むしろ仮面が美貌を引き立てちゃってるんだよね。罪。
 
そして彩風咲奈さんのキャリエール。難しそうな役だが、落ち着いた物腰が素晴らしかった。
エリックとの銀橋での親子デュエットの美しさ悲しさに号泣。
しかしキャリエール、そもそもあんたの優柔不断が悪いんやで。
そもそもキャリエールは、エリックをいずれどうするつもりだったんだろう?自分が逝った後の息子の人生は想定していなかったのか。「いつか父さんの手で眠らせて」と歌うエリックも、「お前の望みはきっと叶えよう」と答える父も、共に息子の自立など夢にも考えていないのだと思うと、涙も引っ込むくらい怖いシーンではある。
 
他に印象深かったのは、舞咲りんさんのカルロッタ。憎々しさと可愛らしさの加減が素晴らしい。役替わりの朝美さんとの掛け合いが軽妙で、しょうもない夫婦だけどちゃんと愛のあるカップルに見えるところが好きだ。悪役ながら愛らしいので、殺害場面はちょっと悲しくなった。
役替わりのシャンドン伯爵は彩凪翔さん。シャンドンといえばクイーンの名曲killer queenの歌い出し「She keeps her Moet et Chandon in her pretty cabinet」のアレですね。洒脱で、でも熱い好青年ぶりがよかった。
 
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エリック、表舞台が無理なら影ソロで重宝されそうなのにな・・あるいは正規の歌唱指導役でもいいのにね。