なにわ男子のポテンシャル
この2日間、宝塚どっぷりの生活だった間に、関西が誇る次世代アイドル・なにわ男子ちゃんが話題になっていた。
#エアGOGOEXPO
流れはこう言うことらしい。
- 台風影響でGoGoExpo野外ライブが中止になる
- 上記正しい判断ながら、無念を堪えきれないファンがせめてバーチャルで盛り上がろうとハッシュタグを作る
- これに乗ったなにわ男子ファンの皆さん、当日ライブがあったテイでハッシュタグで大盛り上がりし、結果トレンド入り
- これにGoGoExpo公式アカが反応、ファン歓喜
- さらにこの動きがまさかのなにわ男子ご本人達に届き、IslandTVでライブのエンディングのテイの動画がアップされ、ファン狂喜
- さらになにわちゃん達、アンコール動画までアップし、ファン感涙
- 一連の流れが並行してネットニュースとなる
公式が意図して仕掛けた訳ではないが、結果的になにわ男子は「ジャニーズ内で最も上手にSNSを駆使したプロモーションを行ったグループ」となった。
どのような影響が考えられるか
今回の一件がなにわちゃん達の収益に即繋がる訳ではないだろう。基本的には既存のファン層が盛り上がっただけの内輪話と言えなくもない。
それでも、ネット参画が周回遅れも甚だしいジャニーズにおいて、この動きはおもしろいし意味合いは大きいと思う。
- なにわ男子のファンの結束となにわ愛が外からも見える形で可視化された
- Expo公式の参加により、なにわ男子へのアンバサダーとしての期待値がわかった
- なにわ男子への伝達スピードと本人達の反応具合で、スタッフおよびグループの判断力と実行力が見えた
- ファンのネット上の二次創作に公式が好意的な反応を示した
- アイドルとファンの絆が高まり、ファンのロイヤリティが向上した
- 話題になることで、ライトな関心層の増加と新規ファン獲得の種まきとなった
つまり「既存ファン層のさらなるヘビー化」に加え、「ライト層取り込み」に一役買った形なのではと思う。しかもPR費用はほとんどかけずに。
なにわちゃん達のポテンシャルと、ファンの「楽しむ力」を改めて感じさせる一件だった。強い。
SNSの活用
これは狙って作れる流れではないだろう。そもそも「なにわ男子が良いコンテンツであること」「愛と節度あるファンが大勢いること」「アイドルとファンが友好的な関係性を持っていること」等が大前提であると思う。
SNSの世界では、
- 公式とファンが繋がる
- ファン同士が繋がる
- ファンとファン以外が繋がる
これらが同時発生的に生まれる。そしてスピードが早い。情報は常に流れていく。機を捉えるのが重要となる。
また、ファンとの距離感も重要だろう。今の時代、遠すぎも困るが、近づきすぎてもまずい。世の中には失敗例もたくさんある。未成年のタレントも多数抱える会社としては、ここが難しいところかもしれない。タレントとファンを守ると言う意味でも、収益を守ると言う意味でも。
ジャニーズは良質なコンテンツを持っている。賢くネット活用すれば、まだまだ可能性がある組織だと思う。
しかし大橋くんのアカペラ、上手いわすぐ横で歌ってくれてる感があって息遣い生々しいわで、こりゃファンは悶絶だろう。あの若さでなんと「わかっている」ことか。彼のハスキーボイス、ロックシンガー的な声質でいいですね。