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エリザベート(2002 花組・新人公演)

トート:蘭寿とむ エリザベート遠野あすか ルキーニ:桐生園加
 
初演が神すぎて、あっというまにタカラヅカの定番化した名作ミュージカル。
こちらの花組新人公演。若き日の蘭寿とむ様のトート閣下。
そもそも蘭寿様は、黒塗りのエル・クンバンチェロが異常に似合ってしまうラテン・ラバー系でどこまでも男臭く色っぽく、肌の下の熱い血潮を感じさせるタイプ。
黄泉の帝王トート閣下役は、まあ、あまり柄ではない。
なので蘭とむトートは、人間離れした死神感こそ薄いものの、堂々たる立ち姿と妖しくも鋭い眼光で、広い背中がセクシー。新公の時点で既に貫禄がある。
じっと耐えて待っている感じ、抑えて抑えきれない情熱はなんとなくアンドレっぽい。
こういうトートもいいじゃないか!かっこいいじゃないか!
 
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ほんに綺麗なお顔立ちと、堂々たる舞台姿の蘭寿様
 
このミュージカル、曲がいちいち難しくて歌い手は大変だ。
新人公演だと、歌の難しさがはっきり見えてしまう。(歴代トート、一路さんといい姿月さんといい春野さんといい、歌ウマだからなぁ・・あ、まあ麻路さんはちょっとアレだけど。かっこいいけど)
特に低音でじっくり聞かせなければいけない節回しのところ、がんばれ!と拳を握りしめてしまう。
蘭とむ様、最後の挨拶まで初々しくも力強く、この人が今や堂々たるトップスター、
そして来年は退団、、と思うと泣けてくる。
人に歴史あり、ですね。
 
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ルキーニっていい役だな。ある意味主役