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ラスト・タイクーン/TAKARAZUKA夢眩(2014 花組 )⑥

本日6回目の観劇に行ってきたわけですが。
いよいよ蘭寿様のラストステージが近づき、観劇中、瞬きする間さえ惜しい。
先日のNHK特番を見た後なので、月央和沙さんとのデュエダンはことさらに泣けた。
よっちさん、いいダンサーなんだよな。キレがよくて、動きが大きい。
 
たしか橋本治先生の本の中で、2つのミュージカル女優のタイプについて書かれていた。
大きな劇場で真っ直ぐ明るく健やかな歌声を響かせるジュリー・アンドリュース型と
それだけではなく繊細な心のあやも表現できるバーブラ・ストライサンド型。
リトマス試験紙中森明菜の「難破船」。これを歌ってサマになるのは後者。
 
蘭寿様は、タイプとしては前者だと思う。決して歌の達者な人ではないと思うが
嫌味なく、変にごまかすことのない伸びやかな歌唱は蘭寿様の舞台姿にとても合っているし、
ミディアムテンポの明るい曲調や、エル・クンバンチェロみたいな熱い曲はばっちりはまる。
(コンガ、よかったねえ、コンガ。永遠に見てられますね)
一方で、安蘭けいさんや霧矢大夢さん、現役だと北翔海莉さんなどは後者のタイプで、
真っ直ぐ健康優良児的にも歌えるが、微妙な心のヒダや陰影も表現できる。
歌ウマと言われるタイプは、基本こっちが多いんだろう。
次期トップの明日海りおさん、そして大好きな望海風斗さんもどちらかとえば後者の系列で
歌で表現できる幅が広そうだ。
蘭寿様の威風堂々たる舞台姿や人間味溢れる演技、キレキレのダンスが見られなくなるのはつらいが
今後の花組も楽しみです。
ああ、、タイクーンに会えるのはついに後1回になってしまった・・・
 
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本日のお土産。この缶かわいい。