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宝塚・音楽・映画・時々ジャニーズ

MAHOROBA-遥か彼方YAMATO-(2007 月組)

 
イザナギイザナミ天地創造から、オウス=日本武尊の悲劇までを描く壮大なショー。これ、とても面白い。好き。オープニングの夜空に星が煌めくシーンからして、夢のように美しい。
 
瀬奈さんは、悲劇の男を演じて右に出るものなしの、孤独の影をまとった二枚目。
そんな瀬奈さんが古代の悲しきヒーロー、ヤマトタケルに扮して似合わないわけがない。とにかく、いまさらだけど瀬奈さんがかっこよすぎてほんとに困る。
ああ、、もう少し早くあなたの魅力に気づきたかった・・・
 
また、日本は八百万の神々の国。いろんな神様が出てくる出てくる、山の神やら河の神やら火の神やら、みんなかっこいいぞ。
霧矢大夢さんと大空祐飛さんのサルメとサダル。美しい・凛々しい・可愛い!
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二人の並び、完璧や!
 
そして、天照、月読、須佐之男三貴子を演じるのは出雲綾さん、未沙のえるさん、萬あきらさんのベテラン勢。貫禄だ。
(若手もベテランも見せ場があり愛ある演出だと思ったら、演出家は元ジェンヌさんだそう)
 
瀬奈さんは、上半身と下半身のバランスが奇跡のように美しいと思う。立ち姿が見ていて本当に小気味良く、気持ちいい。スーツ姿もよいが、コスプレも似合う。
男でもなく女でもない、でも中性的と呼ぶにはセクシーすぎる。
ヤマトタケルが女装するシーンは、そんな瀬奈さんの美しさが存分に発揮されている。
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美しく、そして悲劇の予感を孕んだ舞姿。
 
現実の男優が違和感なくヤマトタケルを演じるのは至難の業だろうと思う。
宝塚ならではの、神話の世界。
オウスがヤマトへの愛を歌いながら力尽きるシーンは、わかってるのについ目頭が熱くなる。こういうストーリー性の高いショーもいいな。