宝塚をどり/明日への指針ーセンチュリー号の航海日誌ー/TAKARZUKA花詩集100!!(2014 月組)
あれ、DVDで見られないんだよなぁ。原曲はこれ。名曲ですねぇうっとり。
龍さん、トップとなった今もキラッキラに可愛いんだけど、一歩間違えるとコントになっちゃいそうなキザリ方といい、必要以上に甘いビジュアル系バンドみたいな歌い方といい、オモシロと紙一重で成立しているかっこよさ。
現代っ子な雰囲気の中に、昭和な香りもちゃんとあって、パッと見よりもずっと、実験的なことにトライしているトップさんだと思う。
(先日のNHK特集でも言及されてたけど、いかに観客を楽しませるか、創意工夫してんだよね、ジェンヌのみなさん)
宝塚をどり
- オープニングのチョンパの華やかさ!思わず客席からどよめきがあがった。こういうの見るとああヅカ見に来てよかった、と思う。他じゃ味わえないものね。
- 初舞台生の口上は何回見てもいい。飛鳥裕組長さんの温かくも力強いお言葉。
- 龍さんのきりりとした美青年っぷり、愛希れいかさんも大柄だがお姫様姿が可憐で夫婦雛のよう。
- そして松本悠里さんの舞。天女の舞がこれほど似合う人もなかなかいないでしょう。威厳があり、どこか浮世離れしてるんだよね。「言葉が通じなさそう」というか。神様っぽい。
- 日舞や郷土芸能は、若い世代にとってどんどん馴染みのないものになっていく。タカラヅカはぜひ、日本物のレビューを続けてほしい、と改めて思う
明日への指針ーセンチュリー号の航海日誌ー
- タイタニック号事件の犠牲者と生還者の物語という、ちょっとタイミング的にアレな内容だが、話はハッピーエンドのラブストーリーで、1幕もののプチミュージカル。
- 小芝居の見せ場が多くて楽しい。星条海斗さん&憧花ゆりのさんの夫婦、沙央くらまさんのアホなナンパっぷりやらハゲヅラかぶったカメラ男やら(いいのかスミレコード)琴音和葉さんのぶりっ子から一転してのドスのきいた啖呵もお見事。憧花さんのカカア天下っぷりといい、やっぱり月娘はかっこいい。
TAKARADUKA花詩集100!!
- オープニングから、フィナーレかと思うような出し惜しみなしの怒濤の花々。
- 初舞台生のスミレのラインダンスをはじめ、今回アントワーヌ・クルック氏によるお衣装が粋で大人っぽく、セクシーな色合いで、クラシックなのにゴーシャス。パンフにはデザイン画も載っていてこれがまた素敵。
- これは言わざるをえない。美弥るりかさんのダルマ!美脚っぷりに鼻血。龍さんのダルマは日程限定で私は残念ながら拝めず。見たかったなぁ。
- 月の娘役は「女役」と呼びたいような大人っぽいセクシーさを表現できる人が多く、主要どころのペアダンスなど、年上の女が若い男を可愛がってる風に見えて、これもまたいい。フィナーレの黒のワンショルダーミニドレス、月娘のアダルトな魅力によく似合っていた。
パンフレットがなかなかよいです