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愛と革命の詩/Mr.Swing!(2013 花組)

出演:蘭寿とむ、蘭乃はな、明日海りお 他

3回目の観劇。
蘭寿様にロックオンしすぎて見えてなかった周囲の諸々が、3回目にしてようやく見えてきた。やっぱ贔屓組の観劇は3回は見たいところです。
 
蘭寿様は凛々しく、美しく、力強く、芯がぶれない。
高潔で不器用でクソ真面目な詩人アンドレア•シェニエがとても似合っている。
物静かだが、誰よりも熱い。ちょっとどうかと思うくらい思い込みが強い。
革命という有事の際でこそ悲劇の人になったが、これが平和な時代なら、彼はその人柄を尊敬されつつも適度に弄られる愛すべき天然キャラだったかもしれないなーとか思ったり。
 
明日海りおさん、8月に大劇場でみた時より、確実に歌が上手くなってる気がする。その変化に感動してしまった。
明るい美貌の二枚目だが、鬱屈した男の翳りを表現するのがうまい。不満や怒りをぐっと堪えている感じがセクシー。いい役者さんだ。
 
あと、今更だが言いたい。花娘たちの美しさ、可愛さの中にある芯の強さ、清らかな佇まいを。
天使とはこのことよ。ヅカの娘役はほんと凄い。花は花でも、極上の花だ。
どんな女も極上の花となり得る時はあるが、生涯にそう何度もあることではない(多分、花嫁姿などが代表例ね)。
それを毎日のように、仕事として極上の花をやってるというウルトラCに改めて瞠目する。しかも当然ながら、歌ったり踊ったり芝居したりの定常業務をこなしたうえでの話。偉い。偉いわ娘役。
どうしても男役のかっこよさに目を奪われがちだが、娘役・女役のスキルも忘れちゃいけない。
 
芝居もショーもいいけど、特に今回はMr.Swing!のオープニング!素晴らしい。
こればかりは何度見ても痺れるほどかっこいい。ありえないくらいかっこいい。
何度でも見たい。中央の蘭寿様をはじめ、全員を見つめていたい。いいものを見せてもらいました。
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また劇場でクリアファイルもらいました