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宝塚・音楽・映画・時々ジャニーズ

The Lost Glory/パッショネイト宝塚!(2014 星組)①

オットー:轟悠
イヴァーノ:柚希礼音
ディアナ:夢咲ねね
ロナルド:紅ゆずる
カーティス:真風涼帆 他
 
宝塚は全組好きだが、贔屓目なしに見ても、星組の舞台は特にエネルギッシュで楽しい。
見るとイヤなことをすべて忘れ元気になり、基礎体温が0.5度くらい上がる気がする。
お芝居「The Lost Glory」の舞台は禁酒法時代のアメリカ、グレート・ギャツビーもだけど、この時代背景は、宝塚と相性がいいと思う。
男女ともファッションがかっこいいし、刹那的でちょっと退廃したムードが美しい。
悪役イヴァーノの柚希礼音さん
黒い役のちえさんはセクシーだ。
襟元をはだけたタキシード姿がかっこよすぎて椅子から崩れ落ちた。何あれ何なの。脱げば脱ぐほど男らしいちえさんって・・・
男性でも着こなすのが難しいダブルのスーツもばしっと決まること。
トップ男役って基本いい人の役ばかりで、実は2番手のほうが複雑で面白い役が多かったりする。なので、トップオブトップ柚希礼音の悪役というのは、珍しいし見応えがあった。
 
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この開襟が、、、ああもう
 
宝塚の誇る生きた彫刻、美貌の最高峰、轟悠
骨太なちえさんと、華奢で繊細な理事。タイプが違うが、どちらも男役らしい男役で
その対比がいい感じ。
理事の男役芸はさすが別次元で、後ろ姿の腰のあたりなど、華奢な体が誰より男くさく見える。
ヒロインねね様の美しさ
この人、アールデコの衣装が似合うよな。
オットーの妄想の世界で、うって変わった妖艶な姿で次々と男達に抱かれるねね様が生き生きと可愛い。
モチーフの「オセロ」では、嫉妬に狂った夫に殺されてしまう気の毒な役だが、オットーさんは思いとどまってくれてよかった。
紅ゆずるさんのロナルド
出番がちょっと少ないんじゃないの?と思ったけど、ロナルドは難しい役だ。小芝居の上手い紅さんならではなのかもしれない。
ディアナがオットーを「初めて会った本当に男らしい男性」と評する言葉をきいて苦痛と屈辱に顔を歪めるロナルド。
悲しさや嫉妬だけじゃなくて、プライドを傷つけられた表情をするんだよな。上手いなあ。イヴァーノに利用されてボロボロになる姿もよかった。
真風さんの堂々たる立ち姿
宝塚男役らしい男役さんだ。
立って歩くだけで魅力的だし、目を引く。今後さらに素晴らしいスターになるだろう。
若くて人がよさそうなイケメン、でも根が真面目というカーティス役が真風さんにピッタリだ。
ペットボトルのニューヨーク摩天楼
話題の斬新なセット。
ナポレオンで予算使いすぎたのかと一瞬思ったが、シンプルで綺麗だし軽くて移動も簡単そうだし、意外なくらい見栄えがいい。
全部同じ蛇腹のペットボトル、リサイクルではなさそうだよね。
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シェークスピア原作の骨格がしっかりしてて面白いです