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マジック・マイクXXL(2015)

監督:グレゴリー・ジェイコブズ

 
見事な肉体美の男性ダンサーが、アクロバティックなダンスを披露してくれる夢のような映画、それが「マジック・マイク」。
スティーブン・ソダーバーグ監督による前作は、意外なくらい真面目な青春ストーリーで面白かった。
続編であるXXLは、よりエンタメ色が強い。客席は女ばっかりだったけど、男性が見ても楽しめると思うんだけどなぁ。
 
主役のマイクを演じるチャニング・テイタムは、若い頃ストリッパー経験があるんだそう。彼が踊ると客席の女性たちが魔法にかかったようにメロメロになっちゃうから”マジック”・マイク。
筋肉量の多い重そうな体にも拘らず、身が軽くてびっくりするくらいダンスが上手い。
今作は群舞が少ないのがちょっと残念だったが、テイタムのダンスがたっぷり見られるのはステキ。
 
かっこいい俳優さんたちで眼福なだけではなく。
「女を笑顔にするのが俺たちの使命!」という、ストリッパーのお兄さんたちの優しさと包容力に、私はジーンとしてしまった。
ブスッたれた女の子も、傷つき落ち込んでいる女性も、憂鬱なマダムも、相手がどんな女性であれ、プロの技術と愛嬌で笑わせ、楽しませる。
あなたは素敵だ、自信を持って、と優しい言葉をかける。
 
劇中、MCの青年が言う
「女たちは日頃、彼女たちの願いをちっとも聞いてくれない彼氏や旦那に我慢してるんだ。だから俺たちはひととき彼女たちを癒す、ヒーラーなんだよ。俺はこの仕事が好きだ」
 
こんな天使のような男性は実在しないだろうが、愛だの恋だのとはまた違う優しさにグッとくる。全然ジャンルが違うけど、「ベイマックス」にもちょっと似たおとぎ話のような。
話は男同士のチーム友情ものだったりもするんだけどね。ゴージャスで楽しい映画です。
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俳優さんたち体を鍛えるの大変だろうな。みんな踊りうまい