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サムライ(1967)のアラン・ドロンのかっこよさは異常

名匠ジャン=ピエール・メルヴィルの傑作ノワール「サムライ」がブルーレイで再販。

古い映画ながら、これがクールで滅茶苦茶かっこいいんです。惚れ惚れする。
全体に青みがかった色調が美しく、すべてのシーンが絵になる。(北野ブルーの元ネタだそうです。言われてみれば確かにね)
静かな話運びに緊迫感があって、静寂からの突然の暴力、音楽の入るタイミングもかっこいい。
 
ブルーレイの装丁もステキ。パンフレットのイラストが可愛い。
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孤独な殺し屋ジェフを演じるアラン・ドロンのトレンチコートと帽子の歩き姿が異常に決まっている。
アラン・ドロンは元・外人部隊で戦場経験あり。銃器の扱いもやたら様になってるんですよね。甘い風貌なのに男くさい映画がよく似合う、どちらかといえば「男が惚れる男」なんでしょう。
 
ジェフは、独り住いの殺風景なアパートで、小鳥を飼って暮らしている。誰も客なんか来ないんだろうと思わせる冷え冷えした、でも静かで居心地良さそうなアパート。
メルヴィルの映画は、登場人物の家の描写が味があって好きだ。
野沢那智さんの吹き替えも懐かしい。
脇役のおじさんたちも渋くていい風貌が揃ってる。これはいい買い物でした。