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宝塚とジャニーズ考・2(人はどのようにハマっていくのか)

まさか私が沼にハマるなんて

趣味志向の世界には、特に女性がハマりやすい沼がいくつかある。

BL、韓流、フィギュアスケート2.5次元舞台、、様々な沼の中でも、深く広く、歴史があり、多くの人が一度は足を取られかける、それが宝塚とジャニーズだと思う。

私もまた、宝塚にハマり、ジャニーズにも(浅瀬でチャプチャプ程度ではあるが)しっかりハマった。いずれも大人になってからだ。

 

幼少の頃から親しんでいた宝塚はともかく、ジャニーズに心奪われる日が来るなんて・・・多くの少女がジャニーズに罹患する10代の頃は全く無関心だったのに(洋楽好きだった私の当時の一番のアイドルは、プリンスだ。今もだけど)。

まさか自分がライブDVDを買い漁りジャニーズwebを購読しYouTubeのジュニアチャンネルをイッキ見しIslandTVの更新を心待ちにする日が来るとは思わなかった。マジで。 

人がアイドルにハマるとき

よく言われるのが、「人は心弱っていると、うっかりアイドルにハマりがち」であるということ。特に大人の女は大抵疲れている。仕事はキツイし、年々体の無理が聞かなくなる。彼氏や亭主は全然こちらの話を聞いてくれない。子供でもいりゃ幸せが増えるのと同じくらい、ストレスも増える。

 

そんな日々の中、ひとときの夢を見させてくれるのが、タカラジェンヌやアイドルたちだ。それが全て作り物であり、商品であり、うたかたの夢であることくらい、知っている。それでも、その美しさやひたむきさに、救われることがあるのだ。

ジャニーズと宝塚は、日本の女たちの(時に男たちの)悲しみや怒りや絶望を救っていると思う。

それは天使の技である。

もしジャニーズと宝塚が無ければ、日本の離婚率はもっと上がっているだろうと割と本気で思っている。

私たちの天使よ、どうか幸せに 

そんな風に、楽しませてくれ、悲しみを癒してくれ、夢を見させてくれ、時に絶望から救ってくれるタカラジェンヌやアイドルたちには、できれば幸せでいてもらいたい。

芸の道は厳しく、辛いことも多いだろう。特にジャニーズは未成年の少年たちも多く在籍している。彼らの芸を楽しんでいる一方で「ファンの応援、つまり彼らを娯楽コンテンツとして消費すること自体が、年端のいかない若者に重荷を背負わせているかもしれない」というやましさを、私は少なからず感じずにはいられないのだ。

 

だからこそ、そんな彼らにはなるべく、幸せに活動してもらいたい。芸道は厳しいだろうが、本筋以外の理不尽な目にはできれば会って欲しく無いし、芸能人としてだけではなく人間的にも豊かな人生を歩んでほしい。

全員が全員成功する訳ではないだろう。むしろ、スポットライトを浴びるのは一握りの勝者だけかもしれない。でも、後悔のない芸能生活を送ってほしいし、仮に違う道にシフトしたとしても、良い人生を送ってほしいと願う。

あなた方は皆、誰かの天使だったことがあるのだから。